いつものリビング、朝の風景。皿が並んだテーブルに座る楠木、涼宮とアリ。そこへ泥酔した呈で帰ってくる町田。「あ、お父さん!お帰りなさい!」と楠木、涼宮。アリは「おつかれさま」と町田の鞄と上着をかいがいしく受け取る。どうやら三人はアリとままごとをしているらしい。
午後になり、ようやくお昼寝したアリ。朝から遊び相手になっていた三人はヘトヘト。そこに、執事の森さんが恐い顔をして立っていた。「あなた方は一体、何をやっていらっしゃるんですか!」朝から何時間もアリのままごと相手をした三人を怒る森。アリは来年お受験を控え、塾に通っているのだが、最近は三人と遊んでばかりで、成績が落ちているらしい。
「とにかく、勉強の遅れた分を早く取り返さなくてはいけません。父親ならば、お嬢様にお勉強を教えてあげて下さい」と命令する森さん。自分たちが勉強を教えるなんて、できないと抵抗する三人に、「ちゃんと教えてくれた方には、このマンションが一歩近づくと思いますけどねぇ」と森。三人はアリに勉強を教えようとするのだが・・