ストーリー
第7話
-思い出大作戦-


『豪華マンション、格安でシェアしませんか』
そんな手紙を受け取った男たち。
だけどその家の大家さんは…おませなおませな女の子だったのです。

・・・・・*・・・・・

朝のリビング。アリはテーブルに向い、色鉛筆で何かを書いている。楠木は10時からの取材の準備にせわしない。トイレにいる涼宮に催促のノックをくり返すが、収録前の涼宮は、習慣であるトイレでの発声練習を繰りかえしている。そんな楠木にアリが「ねーねー」と声を掛けるが、それどころではない。
そこへ、「遅刻だ!」と駆け下りてくる町田。「メハテクサ!」と叫びながら、出発の準備をする。「メ」は名刺、「よし!」。「ハ」はハンカチ、「よし!」。「テ」はティッシュ、「なくても別にいっか」。「ク」は靴下、「まさかぁ、靴下履き忘れる奴なんて・・・」と自分の足元を見て、「忘れてるー!」と探し回る。そんな町田に「ねーねー」と声を掛けるアリだが、当然相手にされない。
そこへ、発声練習を終えて、トイレから出てくる涼宮。「ねーねー、今日ね」と涼宮の袖を引っぱるアリに、「ごめんねアリちゃん、今時間ないんだ」とそっけない涼宮。
最後の「サ」が何か思い出せない町田は、「サーサー」と言いながら探し回る。アリが財布を持って、町田の袖を引っ張るが、バタバタと先に出ていく楠木と涼宮をみて、「あ、俺も行かなきゃ、もうこれでいいや!」と机の上の三角定規を持って出ていく町田。一人ポツンと残されたアリは、テーブルに戻り、何かの紙を悲しそうにみつめた。


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