「アリもいるの?アリー!」女性の声に、「ママー」と玄関へ駆け出すアリ。それを聞いた楠木と涼宮と町田は「ええ、ママー!」と叫び、北村は固まったまま床に倒れた。
アリを抱いて現れたのは森瑠衣、アリのママである。3人を見た瑠衣は思わず「何で…?」。瑠衣は3人と顔見知りだったのだ。思いもしない再会に、3人も同時に「瑠衣———?!」と叫んだ。
森さんがアリを部屋に連れている間に話をする瑠衣と3人。「本当に瑠衣さんがアリちゃんのママなんですか?」「それより、何でお前らが瑠衣を知ってるんだ?」混乱した3人を横にシャンパンを飲んでくつろいでいる瑠衣は、「ちょっと、そっちのコンセンサスとってきなさいよ。私、逃げも隠れもしないから」と余裕である。
3人はベランダで状況を整理しはじめた。瑠衣はアリの母親らしく、瑠衣が過去に出版した二つの小説のモデルになったのが楠木と町田であった。そして涼宮も瑠衣をよく知っているらしい。果たして、3人と瑠衣の関係は…? そして、アリの本当のパパとは…?